それいけ!タボリーマン

パソコンが不安定!トラブルシューティング

【はじめに】
  私の趣味の一つは、自作PCである。
  自作PCでは、しばしばトラブルに見舞われることがある。
  そうした中でも最も厄介なのは、普段どおり使用しているのに突然おかしくなり、
  リセットすれば問題なく使えたり、あくる日に再び症状が発生したりと、
  とにかく不安定な状態に陥る現象である。
  私はこの厄介な現象に数回遭遇した。
  よって、同じトラブルで悩む方々に拙い経験ではあるがここに記載し、
  解決の糸口となれば幸いである。
  ここでは電源が入らないとか、
  あるアプリケーションを実行すると必ず再起動(或いはブルースクリーンが発生する)といった
  症状が明確なトラブルについての解決方法は割愛させていただく。
【症状】
  では、突然おかしくなる現象とはどういった症状なのか簡単に紹介する。
  1.OS起動中にフリーズする(画面が固まって動かなくなる)
  2.OS起動中にフリーズして、(解像度設定は正しいが)画面に”OUT OF RANGE”と表示される。
  3.OS起動後、ブラウザでネットサーフィン中などに突然フリーズする
  4.OS起動後、ブラウザでネットサーフィン中などに突然OSが再起動する
【原因】
  こうした症状の原因は多岐に渡るため、調査を非常に難しいものにする。
  必ず発生する場合はまだ良いが、発生したりしなかったりするケースがある。
  あえて挙げるとすると、主な原因は以下の通り。
    増設機器が原因
    インストールしたソフトが原因
    OSが原因
    HDDが原因
    CPUの熱暴走が原因
    電源の経年劣化が原因
    半導体部品の経年劣化が原因
【トラブルシューティング】
  トラブルシューティングは、お金をかければそう難しいものではない。
  極端な話、PCを買い換えればそれで一件落着なのである。
  或いは、怪しいと思うパーツを片端から交換する手もある。
  しかし、それでは無駄が多く、あまりにも知性が感じられないではないか!
  原因によっては、お金を一銭もかけずに解決することも良くある話だ。
  ということで、(自己満足とお金のために)時間を少しだけかけて原因を調査してみよう!
  1.増設機器や最近インストールしたソフトがあれば、まず取り外す(アンインストールする)。
    →症状がでなくなれば解決。改善しない場合は下へ進む。
                  ↓
  2.memtest86+を複数回(5~10回程度)実行する
    →毎回同様のメモリエラーが発生すれば、メモリ交換が有力(交換で解消すれば解決)。
     但し、以下の場合はメモリ以外の問題である可能性が高い。
      ・正常に検査が完了する(エラーが発生しない)。
      ・検査結果が定まらない(メモリエラーが発生したり、しなかったりする)。
      ・”Unexpected Interrupt”と表示され、memtest自体がハングアップする。
                  ↓
  3.memtest検査結果別で以下の対策を講じる
      ・memtestが正常完了する場合
       →CMOSクリア、HDDチェックディスク、OSクリーンインストール等を試みる。
      ・その他
       →ケースを開けて、埃の除去、CPUグリスの再塗布、各種カードの再装着、
        HDDコネクタの再装着、CMOSクリアを実施する。
        その際、マザーボード上のコンデンサに不良がないかも調べて見る
        ※私の経験ではCPUグリス再塗布が有力(AthlonXP 2200+、3200+で計3回発生し再塗布で解決)。
                  ↓
  4.試行錯誤
      最小構成で起動(CD-ROMだけで起動するKNOOPIXなども使ってみる)
        →安定する場合は、使わなかった部品が原因かもしれないが、
         電力不足の可能性もある。
      余剰パーツで代替してみる(その場合、余剰パーツが信頼に足るものである必要がある。
                   新品でも初期不良があるので注意!)
        →安定する場合は、交換した部品が原因の可能性が高い。
【最後に】
  私の経験では、CPUグリス再塗布で治るケースが多い
  (AthlonXP特有なのか、使用しているグリスが悪いのか定かではない)。
  あとは、電源の故障はよく遭遇する。
  レアケースではあるが、AGPカードがファンの振動で接触不良となったこともあった。
  また、HDDが突然カラカラと音を立てて壊れたこともあった・・・。
  各パーツの経年劣化によるトラブルは突然やってくるが、
  経年劣化が顕著に表れるのは以下のもの。
    ・電源  ・・・ 安物は特に注意。動作が不安定になることがあるが、
             最終的に電源が入らなくなる。
    ・HDD   ・・・ 最近は耐用年数が延びているとはいえ、
             精密機器で駆動部があるためやはり経年劣化しやすい。
    ・コンデンサ ・・・ 経験は無いが、ある時期のコンデンサは
             粗悪品が混じっていたりするそうなので、念のため点検する。
    ・OS   ・・・ 笑い話ではない。Windows2000以降は耐用年数が上がったように思うが、
             やはりクリーンインストールは有効。
  以下のパーツは意外に経年劣化に強い
    ・CPU   ・・・ あまり壊れることはないと思う。
             但し、装着不備で熱暴走することがあるので要注意。
    ・メモリ ・・・ 初期不良や相性問題はよくあるが、
             一度動き出せばそうそう壊れたりしない。
    ・カード類 ・・・ ドライバが悪いことがあるが、ハード自体はそうそう壊れない。
    ・ドライブ類・・・ CD-ROMやDVDドライブは使用頻度によるでしょう。
             故障経験はないが、使用頻度が高ければ案外壊れやすい部類に入るかも?

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