それいけ!タボリーマン

異人たちとの夏 これはかなりイイ!

たんさんDVDを借りて、なんとなく後回しにしてたのがこの「異人たちとの夏」
冒頭のスタッフロールで大林宣彦の作品だったと知るくらい、前知識ゼロで鑑賞
冒頭から新橋駅の下りまで申し分なく興味を惹かれる。
その後舞台が浅草に移ってからが、もうヤバイ。なんか雰囲気良すぎの映画。私的にどストライクっす!
主人公が育ったまち浅草の寄席で、知人らしき男(片岡鶴太郎)と出会う
はじめは幼なじみとかかな?と思ってみていたが、なんと主人公が12歳の時に事故で亡くなったお父さんだった。
お、出るか。
と父は息子に事も無げに話しかけ寄席を出る。
このセリフだけでチャキチャキの江戸っ子というのが伝わってくる。
鶴太郎巧すぎる。
そこから家に招かれて、途中でビールを買ったり、この先どうなるだろーと不安と期待な感じで見てたら、これまたよい雰囲気の昭和臭満載の実家に到着…
母親(秋吉久美子)の現れ方も秀逸。そしてこれまた美しい…
主人公は二度とないはずの両親との再開にデレデレ。
そこからラストまでこの不思議なドラマに没頭しまくり。
今半での感動的なお別れの後、この映画はホラー映画だったとはじめて知らされるシーンがあって、ラストへ。
あのホラーシーンは私的には蛇足やなぁと。怖くするならもっと怖くできそうやし、種明かしレベルにしては血しぶきなどあってまぁまぁ怖いし、なんかあのシーンだけ浮いてる感じがした。
が、そんなのは些細な問題であって、問題ではない。
それにしても鶴太郎の演技力が光る映画やった。
それだけでなく、音楽や画作りも秀逸だし、二人のヒロインがとても美しいのも○。
面白い。
オススメ!

モバイルバージョンを終了