ニューシネマパラダイス 評判に反してイマイチだった
しゃべくり7で泰造がオススメとして紹介してたのを見てから、いつか観ようと思っていた。
プライムビデオで無償提供されてたので、観てみた。(後で知ったが私が観たのはカット版らしい。ノーカット版は未見)
結論から言うと全く面白くなかった。
何度も観るとスルメのように味が出続けるのかもしれないが、もう一度観たくなる感じじゃなかった。
良いなと思ったのは映像と音楽。
特に音楽はまた聞きたいなと思うくらい良かった。
じゃあ何が悪い?
ストーリーじゃないかな…
トトとアルフレードの友情の始まりがイマイチしっくりこないから、そこで私は躓いてしまったのかも。
映画が二人の友情を繋げた?
子供みたいなアルフレードと、大人びたトトだから、友情が芽生えたのかな?
子供がいないアルフレードがトトを息子のように思ったのかな?
父が戦場に行って帰らぬ人と悟っていたトトは、アルフレードに父親を見た?にしてはアルフレードにそれほど威厳が感じられないし…
などなど、深い絆が生まれる動機としては、どれも弱く感じられ、序盤から感情移入できず…
火事になって新しい映像技師にトトが就く下りも、アルフレードは許したのね?とモヤモヤ…
後継が居ないからしゃーないのかな?と思っていたら、トトが軍役に出るやすぐ後継者が現れてたし、何も子供にやらせなくても探せばできる人が居るやん!
父の戦死が確定して母としては働いて欲しかったという事情はあったんだろうけど、エレナとの結婚を頑なに阻止したアルフレードがそれを許したのは解せない…
んで、エレナの下りね。
兵士が99日でなぜ自ら去っていたか?が分かるのかなと見ていたら、王女様が降りて来ちゃったよ。はぁ?
身分の違いから結ばれない運命にしても、抱き合ったりキスしたりラジバンダリしたんだから、それ以上は望むもんじゃないよ。
普通はね強い想いを寄せても届かずに終わるんだよ、人生はそんな都合よく進まない。
だから、エレナが映写室に現れた時点で感情移入できないんだよね。その後がどんな悲しい別れかどうかなんてどうだって良いのよ。
彼女がなぜトトを愛するに至ったかの感情の起伏がまったく描かれないから、彼女が映画を盛り上げるための都合の良い道具になってしまっていて、結末ありきで無理に繋げた感が見えて萎える。
あと、最後のシーンね。
アルフレードがトトとの約束を果たして、トトのフィルムを渡すやつね。
泣けるか?キスシーンばかり集めたやつやで。
あれ、フィルムセットした部下は、こいつ大丈夫か!?って思うで。
事情知らんかったら、なんか変な性癖もってんちゃうん?って思われるで。
とか考えてしまうし、純粋に約束をきちんと守ったんだねと捉えても、全く感じるものがないな。
やはり、序盤でアルフレードとの友情をきちんと認められてないのが尾を引いてる気がする。
というわけで、ノーカット版を観ることもないと思う。
欧州のこんな雰囲気の映画が好きなら、
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あたりが超オススメです。
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