それいけ!タボリーマン

CAST AWAY 味わい深く余韻が残る良い作品 オススメ

最近20年ぶりくらいで、バック・トゥ・ザ・フューチャーを観て、今も色褪せずまさに不朽の名作であることを実感した。
これまで監督であるロバートゼメキスに着目してなかったが、実は彼の作品にまだ私が知らぬ名作があるんでは?と調べてみた。
その中から未見の キャストアウェイ を選んだ。
これもまたプライムビデオで無償公開されている。Amazonサマサマですな~。
あらすじとしては、結婚へのカウントダウンが始まった二人を不幸な航空機事故が引き離すというもの。ここにそれほど目新しい要素はない。
主人公のチャックは無人島に漂着するが、捜索隊に見つけてもらえず、南の島のフローネよろしく無人島生活を余儀なくされる。
この無人島生活では、それなりにツッコミどころがあるんだが、まぁそれはこの映画全体で見ると大した問題ではない。
が、ちょっとツッコんでおくと、
流血するほどの切り傷を作りすぎ!それなりに暖かい島らしいから、そこから細菌が入り致命傷になりかねない。そこは運良く回避できたんだろうが…
トムハンクスがムキムキというかちょいタプッと感もあって、飢えに苦しんでる様には見えない。俳優なら断食して痩せにゃならんでしょ、そこはね。
また洞穴に生き物が一匹もいないこと。コウモリとか虫とかおるでしょ…
あとは歯痛ネタをやたら引っ張る謎。
確かに痛んでもなおしてもらえず困るんだろうなって思うけど、なんか地味じゃね?
不快さがダイレクトに伝わってこなくて、脳内で想像したら、あー確かにつらそうやなぁと思うには思う。
けど、傷口にウジがわいて、やむなく焚き火で焼く!これならもう見るも無惨だね。
グロすぎでNG?
あとひとつだけ未だ謎なんだが、一つだけ荷物を未開封にしてたこと。あの羽のマークがついたやつね。
極限まで追い込まれて、なにかしら役立つものがあるかもしれない荷物を開けない理由は?
これは諸氏のレビューを見て謎を解明しようと思っている。
で、だいぶ論点がずれたが、漂流から4年が経過し、たまたま流れ着いた一枚の大きな板。
それをイカダの帆にして島から脱出する。
このたまたま流れ着いたもので道が開ける、という展開になんかグッとくるものがある。
苦難の末、船に拾われ故郷に戻るが、かつての恋人は別の家庭を築いていて…
という展開もオーソドックスと言えばそう言えるが、二人の再会時のやりとりが人として尊敬に値するんだね。自分がチャックの立場でもきっとそうするだろうと思うとおりに映画が進行する。
ほんとは二人手を取って駆け落ちしたいくらいだが、その気持ちをグッと抑えて潔く身を引く。こんな切ない別れがあっただろうか?というくらい巧みに表現されていて、ここだけでも一見の価値アリでしょう。
島に居るときは故郷に戻りさえしたら幸せなのに、と切望してたであろうチャックだが、実際に戻るとそこにはみたされない現実が地繋がりで続いていた。
挫けそうになりつつも、あの日潮が運んできた思いがけないプレゼントをささやかな希望にして、チャックはまた歩き出す…
これ、人生そのものよね。
味わい深いなぁ~
観賞後もイロイロと味の出てくる良い作品です。
未見の方は是非!

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