「百円の恋」正直あまりグッとこなかった…

面白い映画ということで色んなサイトで紹介されてた「百円の恋」を観てみた。プライムビデオで無償公開されている。R15指定。

ひきこもり32才女性の主人公が、様々な経験を通じて少しずつ自分を改善していくお話(こんな雑なまとめ方したらファンに怒られそうだが)。

正直あまりグッとこない映画だった。雰囲気は悪くないし、先の展開もまったく読めないし、良い映画だと思うんだけど、何かが足りない…。

私の感情移入が阻害されたのは、序盤のバナナマンからデートに誘われるくだりね。あそこはもう少し工夫して説得力が欲しかったな。意中の相手からデートに誘われる展開はちょっと雑やと思うよ。滅多にないでしょ?私なんて一度もないよ(悲。バナナマンはボクシングで負けがこんでるから、断られない相手を誘った(必ず勝てる試合を挑んだ)と解釈すべきなのかな?その試合に勝ってどうなる!?って思うけど…。

その重要な起点に納得感がなかったから、感情移入できず最後まで一歩引いて見ていた感じ。

でも中盤のボクシングに打ち込むあたりの豹変ぶりは、何かを期待させてくれるし、なかなか盛り上がった。

けど、最後の試合ではボコボコにされるのね。現実はそんなに甘くないってことを語りたいのか?

結局、この映画は一体何を伝えたいのかさっぱり分からんかった。

  • ダメな奴はなにをやってもダメと伝えたかった?
  • 簡単には変われないけど、変化の兆しが主人公に芽生え、バナナマンや父親や妹とその子供にも良い影響を与え始めてる。何歳でもどんな境遇からでも人はやり直しがきくもの、と伝えたかった?

後者と信じたいが、あんまりそんな風に感じられなかった。普通に受け取ったら前者のように伝わるけどなぁ。前者でも後者でもないのかもしれないが、私の理解力ではこれくらいしか読み取れなかったなぁ…。