それいけ!タボリーマン

アバウト・タイム ~愛おしい時間について~ 期待しすぎたためか、あまりグッとこなかった…

色んなサイトでオススメされてたのと、遂にプライムビデオで無償公開されたのとで、観てみた。

雰囲気は良いが、違和感が拭えない

主人公が21歳になったとき、父親から一族の男にはタイムトラベルの能力があると伝えられる。この能力を使って、恋愛を成就させようと奮闘するが…。というストーリー。

で、この肝心のタイムトラベルのルールが、劇中にイマイチ理解しきれないまま、ストーリーが進んでいく。

違和感 その1

ついに運命の人(メアリー)に出会うが、その出逢いと同居する脚本家の舞台の失敗とが、同時刻に発生してしまう。

主人公はほぼ迷わず、脚本家を助ける道を選ぶ。この時はメアリーと交換した電話番号があるから安心して、脚本家を救う道を選んだのかもしれない。が、劇を成功させたあとに携帯を見るとメアリーの電話番号は消え失せていた。つまり、運命的な出会いは無かったことになっていたのである。

こうなったら、もう一回過去にもどって、運命的な出会いと、脚本家の救済の両方をやってやろう!となりそうなのに、或いは脚本家の救済を苦渋の判断で諦めて、運命の出会いを優先しそうなのに、彼はあろうことか脚本家の救済を優先するのだった。なんで?意味分からんし…。

違和感 その2

妹の更生をはかるために、二人で過去に戻るが、未来に戻ると我が子が別人になっていた…というエピソード。これはかなりおっかない展開だが、妹を過去に連れて帰るというルール違反をしたんだから、我が子が別人になるペナルティーを課せられたのかと思った。だけど、ここはあっさり妹の更生を無かったことにして、元の我が子に戻すという道を選択。このエピソードにより、過去に戻って未来を変えられるのは、子供が母親のお腹に宿った日まで!というルールが判明する。ここも、ほとんどジレンマなく妹の更生を切ってしまう主人公。もっといろんなアイディア出して頑張れよな。全然タイムトラベルの能力活用できてへんやんけ!

違和感 その3

父親の死のあと、新しい赤ちゃんが産まれることが分かり、父親と息子が会えるのはこれが最期という事になった。最期だから記念に息子が子供だった頃(何十年も前)に父親とタイムトラベルするシーンがあるんだが、そんな大ジャンプできるのか?と思った。「過去を変えないように気をつけて戻ろう…」って言うてたけど、そんな芸当ができるんなら、別に赤ちゃんが産まれる前にも戻れるし、いつでも父親が生きていた時代に戻れるんじゃない?って思う。

まとめ

とまぁ、なんかタイムトラベルのルールにちょいちょいご都合主義的な矛盾があって、映画に集中できなかった。

そんな感じで、雰囲気は悪くないんだが、屋台骨のタイムトラベル部分に疑問符が多く、なんか居心地の悪い映画だった。恋愛映画を軽くみたいならオススメできるが、名作を期待してみるとすかされるのでご注意を!

モバイルバージョンを終了