スマートロボットカーを子供と組立てた 親サポートの難易度が思うより高い…

2020年2月4日

小2の息子のサンタさんからのクリスマスプレゼントだったElegoo Smart Robot Car V3.0なるキットを、年が明けてからようやく組立ててみた。

小学校からプログラミングの授業が開始するので、その役に立てば良いと思ったのと、コンピューターの中身が想像より単純なことを教える、ことを目的にこのキットを選び、サンタさんへお手紙を書いた。

結果、プログラミング授業への役立ちは皆無だったが、コンピューターの中身の認識には役立ったのではないかと思う。

目的や結果はともかく、動かすまでにそこそこ苦労したので、これからチャレンジする方向けに障壁を少しでも下げるための情報を残しておく。

必要なもの

まず組立てや、プログラム転送に必要なものを列挙しておく。ドライバー(3種)はキットに同梱されている。

  • PDFビューワ(タブレットやパソコンなど)
  • ハサミ
  • ペンチ(無くても良いが、あると便利)
  • プログラム転送用のパソコン(WindowsかMac、1つのUSB空きポート)

さぁ組立てみよう

Getting Started…?

キットを開けてまず困るのが、どこから手を着けて良いかわからないところ。普通なら「はじめに」のような紙のマニュアルがあるが、このキットには紙のマニュアルが無い…。あるのは、沢山の部品と謎のCD-ROMのみ。

このCDの中に組立てマニュアルやらプログラム転送のやり方のマニュアルがPDF形式で保存されている。日本語マニュアルもあるので親切。CDの内容は、ここ(メーカーのホームページ)からダウンロードできる。タブレットなどDVDドライブが無いところでもマニュアルを見れる。

組立てマニュアルを見つけられたら、次のステップへ進もう。

組立てで気をつけること

ネジ類が下図のように袋に小分けにされているので、必要なタイミングになるまでぶちまけないこと(笑

私はトレイに全てのネジ類をぶちまけてしまったので、似て非なるネジの見分けにそこそこ苦労した(汗

↓組立てマニュアルに登場しない謎のパーツが残るが気にしない(笑。左のトレイのネジ類は恐らくスペア。右のトレイのパーツはなんか要るっぽい佇まいなので気になるが、とりあえず動いてるので、大丈夫なはず…(汗

↓完成!子供にネジ止めや配線の経験をさせながら組立てたので、完成まで3時間くらいかかった。ネジをぶちまけなかったら、もう少し時短できるかも?なかなか格好良い。

さぁ動かしてみよう

電源オン!付属のリモコンで前へ後ろへ指令を送るも、うんともすんとも動かない…(固

どうやらプログラムを書き込んでやらないと、動かないらしい。出荷時にリモコン動作プログラムくらいは書き込んでおいてほしいもんだ。組立ての妥当性チェックできないではないか(汗

プログラムを転送しよう

まず概念の理解から

普通のラジコンと異なるのは、制御の中心がArduinoというワンボードマイコンという点である。簡単に言うと、パソコンが搭載された車ということ。パソコンはプログラムがないと何もできないのと同じで、この車もなんらかのプログラムを書き込んであげないといけない。

プログラムなんて書けないけど…

そこは心配ご無用。サンプルコードがたくさん付いてるので、まずはそれを使えば良い。例えばAUTO GOというサンプルコード。これは、前に進んで、旋回してまた進んでを繰り返すプログラムになる。

他にもBluetoothでリモートコントロールするものや、赤外線リモコンでコントロールするもの、障害物回避して進むものなど、多くのサンプルコードが提供されている。

具体的にどうやって転送するの?

詳しくは付属のPDFを参照されたし。ここでは概要だけ伝えておく。

まず、WindowsやMacなどに、Arduinoの統合開発環境(IDE)をインストールする。

インストールできたら、スマートロボットカーとパソコンをUSBケーブルで繋ぐ。その際、車の電池からの電源はオフでよい。また、Bluetoothレシーバーは接続前に基盤から外しておく(付けたままだとプログラム転送に失敗するため)。

IDEから所望のサンプルプログラムを開き、転送ボタン(→ボタン)をポチる。

するとコンパイルして、成功したらマイコンへプログラムを転送してくれる。コンパイルに失敗するケースもある。それはたぶん必要なライブラリのインストールが必要なパターンと思われる(赤外線リモコンのサンプルはライブラリのインストールが必要だった)。PDFをきちんと読むと、そのあたりも手順付きで書いてくれてるので、急がば回れで熟読されたし(汗

転送が成功したら、USBケーブルを抜き、電池からの電源をオンすると、書き込んだプログラムに応じた動きをしてくれる。

こちらの動画を見ると、より具体的な方法が分かると思うので、参考にされたし。

なおプログラムはC言語風のソースコード(英字がずらずらならぶ昔ながらのプログラムコード)で、スクラッチのような命令ブロックを並べて直感的に組み立てられる類のものではないので、サンプルプログラムを卒業して独自のプログラムを組むのは、かなりハードルが高いことを付記しておく(悲

まとめ

商品の説明には「ELEGOO UNOスマートロボットカーV3.0 UNO R3 教育的おもちゃ、全年齢対象ロボット」とあり、さも低学年のお子様でも楽しめる風に書いているが、将来エンジニアを目指す中高生くらいじゃないと、歯が立たない印象を受けた。

また、大人でもパソコンやプログラムに関する知見が多少ないと、四苦八苦する確率大なので、注意が必要と思う。

ただ、PDFのマニュアルは日本語版もあり、内容もかなり丁寧に書いてくれているので、じっくり腰を据えて取り組めば、きちんと楽しめるキットになっている。

要は学ぶ姿勢で臨まないと、歯が立たないハードルの高さはあるが、そこさえクリアすれば良いとも言えそう。

我が家ではサンプルプログラムを一通り試したらお蔵入りするかなぁ~って感じ。

息子自身が試行錯誤してプログラムを改変するに至るには、まだ数年を要しそうや…(望

ご参考までに(^_^)ノ