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Google Stadia発表!任天堂死す?苦境に相違ないが そんな単純でもなさそう

遂にGoogleもゲーム業界に殴り込み!なニュースがありましたね。

データセンターの高性能マシンにより処理された画像を、インターネットを通じてリアルタイムにデバイスへ配信するという仕組みらしい。

この仕組みなら、手持ちのデバイスにそれほど大きなパワーは必要なく、これまで性能を上げるためにゲーム機をアップグレードしてきた歴史に終止符が打たれるかもしれない。

しかも、その画質は4K HDR 60fpsというのだから驚き(PS4 proより高画質で、将来は8K 120fpsも視野にあるらしい)。

これ、ゲーム業界の歴史を一気に塗り替える可能性を感じます…(驚

ファミコンが発売されて以来の技術革新ではないでしょうか。

任天堂は生き残れるか?

発表内容を額面通りに受け取った場合、ニンテンドースイッチに直撃!任天堂死す!!な感じがするが、イロイロまゆつば物な香りも払拭できず、短絡的に任天堂オワタにはならないと思われる。但し、企業の生死を分かつ脅威であることは確かだろう(汗

ソニーやマイクロソフトも例外ではないが、ほぼゲーム事業オンリーな任天堂が最も苦境に立たされるように思う。なお、マイクロソフトはxCloudなるStadiaと同じストリーミング配信技術を磨いている。ソニーも苦境に立たされるだろうが、後追いで頑張る底意地を見せるか、他の事業に集中するためしれっとゲーム事業から撤退するかもしれない。

Stadiaの何がまゆつば?

通信環境

4K HDR 60fpsのストリーミング配信は、現行の4Gでは速度が追いつかないと思うが、xCloudでは10Mbpsの環境下でもプレイ可能としており、4Gでもプレイ可能な様子。

ただし、仮に4Gに対応していたとして、10Mbpsを1時間プレイしたら4.5GBのパケットを消費する(多…

パケット無制限なサービスは探せばあるだろうが、安定して10Mbpsの通信速度を確保は難しそうに思う。

となると、やはりモバイル環境で遊ぶには、4Gでは無理があるため5Gが前提になるように思う。

5Gは実用化のメドはあり、サービス料も現行のキャリア料金並みになる、との方針がドコモから発表されている。でも、キャリアからすると、料金引き下げ圧力をかわす絶好の機会となり、客単価6千円~1万円時代の復権を狙ってくるに違いない。

そうなると、LTE通信が格安SIM料金になるのに数年かかった事と同じ状況が繰り返されると予想できる。

(ゲームをするか否かによらず)2千円以下でLTEに甘んじるか、6千円~1万円払って5Gを選ぶか、なかなか悩ましい選択を迫られるだろう。

まして、子供のゲーム用のために、5Gの回線をホイホイ開設できるような家庭はそう多くないだろう。

サービス料

Stadiaを利用するのに無料って事はないでしょう。普通に考えたら月2~3千円はかかりそう。そこは天下のGoogleだけに月500円くらいのぶっ飛び価格になる可能性は十分ある。

また、日本でもサービス料を支払う文化が浸透しつつあるものの、毎月かかってくる支払いを渋る国民性は一定数は残るだろう。

子供が勉強してくれるなら喜んで支払うだろうが、勉強の敵であるゲーム※に、しかも毎月支払いが発生するサービスは、日本では浸透まで相当な時間を要するのでは?と思う。

※ちなみに私は2児の父であるが、ゲームって勉強の敵とはまったくもって思っていない。むしろ、脳みそを動かす良いトレーニングになると思っている。ただし、だらだら長時間やるのはNGと思う。勉強してるときより、絶対脳みそ動いてるっしょ、って思うことが多々あるし(笑

ペアレントコントロールしづらい?

ここもGoogleはしっかり考えて、仕組みを提供するだろう。しかし、それを親が理解して仕組みを活用して子に与えるのは、正直言ってメンドクサイ。

面倒だからとGoogle先生の仰せのままに、無批判で受け入れ、子に与えるのも少々危険な香りがする。

というのも、仕組みには必ず抜け道があり、知らぬ間に成人向けのコンテンツが遊びたい放題になっていたり、課金し放題になっていたり、する可能性は普通にありうるから。

で、Stadiaの何がまゆつばなの?

Stadiaは、大人が遊ぶ分には一定のシェアを確保するだろうが、子供が遊ぶシェアは簡単にはひっくり返せないかもしれない、という事。

おもちゃ屋で買ってきて、はいそれでおしまい!という手軽さからは程遠いサービス、という点で、ゲーム業界をひっくり返す!というイメージは今のところ”まゆつば”と思う。

まとめ

こうした考察から、任天堂が即死!みたいな事態にはすぐには至らないが、そこにアグラをかいていると、じわりじわりひっくり返されていくだろうとも思う。

映画のオンラインストリーミング配信が普及して久しいが、TSUTAYAやゲオが生き残っている。

ゲーム業界もこれと似たような構図になる可能性は十分考えられる。

生き残っているとはいえ、TSUTAYAやゲオが今後業績をどんどん伸ばしていくイメージが持てるだろうか?むしろ、ジリ貧なイメージの方が強いのではないか。

明日の任天堂が、そのようなポジションに追いやられるかもしれない…。

個人的には、日本のお家芸が失われるのはとても悲しい。

任天堂もソニーも、この逆境をバネにまた世界を驚かせてほしいと思う…(祈

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