「君の名は。」で有名になった新海誠監督の、それ以前の作品がプライム指定(無償)で観れる。いま私が認知しているのは、以下4作品。
- 言の葉の庭
- 秒速5センチメートル
- 雲の向こう、約束の場所
- 星を追う子ども
この中でオススメは、断然「秒速5センチメートル」。次点は「言の葉の庭」。
オススメする理由はオリジナリティが高い事。他の2作品は、いつかどこかで見たことのある映画なのに対し、オススメの2作品は他の作品に似てるという風には感じなかった。あと尺が短いのに密度が濃く、2時間ものを観た満足感があった。
各作品の詳細
ここから各作品の詳細をレビューする。ネタバレは気にせず書くので、未見の方はご注意を。
言の葉の庭
4作品の中で一番に鑑賞。絵がとても美しい。雨の日、平日午前の新宿御苑、人の気配が皆無、それが舞台。そこに朝からビールを飲むOLらしき女性がぽつんと居る。こんな不思議な空間に、引き込まれない理由はない。グイグイ引き込まれる。面白い。終わってみたら46分しか経っていないのが信じられない。濃密。オススメ。
秒速5センチメートル
「言の葉の庭」が存外良かったので、割と直ぐに鑑賞。これまた世にも奇妙な物語が展開。待ち合わせをしてるのに、大雪で何時間も遅れてしまう。こんな夢何回も見たことあるんですけどっていう感じで、焦ったり諦めたりしながら待ち合わせの場所にたどり着くと…。もうこの瞬間から好奇心を鷲掴みされる。オムニバス形式で舞台を転々としつつも、一つのテーマに沿って物語は進行。最後まで悶々とする展開に鬱々とすること請け合いだが、面白い。これまた63分しか経過してないのが信じられない位濃密。オススメ。
雲の向こう、約束の場所。
ここまで(君の名はも含め)新海誠監督作品にハズレなしの状態で鑑賞。期待が高かったためか、なんなのか、これはハズレだと始めて思ってしまった。
想像を遥かに越えていくSF作品で、その現実離れした近未来はエヴァのそれと良く似ている。そう、これまでは世にも奇妙な物語のスコープだったのに、この作品はそこを勢いよくぶち破って、なんか意味不明な国と戦争して、高校生が飛行機を作って(作れるんか?飛ばんやろフツー)、ヒロインが謎の塔と密接な関係があり、声優が俳優さんで(ジブリかよ)…。
そのトンチンカンワールドの話に91分もつき合わされ、鑑賞後の余韻は「なんじゃそりゃ」しかないという作品。
ぶっ飛んだSF好きか、ヒロインが萌え系ならなんでも許すか、そんな方以外にはオススメできない。
星を追う子ども
今んとこ3勝1敗で負ける気はなくこの「星を追う子ども」を鑑賞するも、惨敗…。前の「約束の場所…」より悪い。
ラピュタのバッタもん感がパネェ。また、小学生か中学生がなんか冒険もの書きたいってんで、思いついたまま書き下ろした物語のような荒が目立つ。しかも、その雑な物語に116分もつき合わされた果てのオチは「私さみしかったんだ」ってどういうこと??亡くなったオトンとアガルタの秘密とか、シュンの地上に出た目的は憧れだけじゃないんでは?とか、なんかそんな何かに誘われて危険な旅を敢行してたと思てたのに、さみしさを紛らすために命懸け!?んなアホな。後半はイゾクに追いかけ回されるが、イゾクに連れ去られた時点でゲームオーバーなのになぜ生きてた?そんな細かい矛盾も多々あり、やりたいことぜんぶ詰め込んだら、得体のしれない映画になりましたって感じ。オススメできる要素なし!
まとめ
この4作品を観るまでは、細田守監督作品と新海誠監督作品の違いがイマイチ分からなかった私だが、分かったことは以下2つ。
- 新海誠監督作品は細田守監督作品より面白い
- 新海誠監督作品は当たり外れが大きい
ご参考まで(^_^)ノ
あ、細田守監督作品の中で「時をかける少女」だけはイケてた(他は未来のミライやサマーウォーズ含め私的にはイマイチ)。
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