映画「DESTINY 鎌倉ものがたり」 古き良き邦画のテイスト おすすめ♪

Amazonプライムビデオで無償公開されている「DESTINY 鎌倉ものがたり」を観てみた。

いくつかのサイトでオススメされてたので、ウォッチリストに入れたものの、なんとなく気が乗らず長らく放置。ようやく重い腰をあげて鑑賞した次第。

大ハズレを想定して一人で観たが、期待せず観たからか、かなり面白かった。これなら家族で観とけば良かったと後悔。家族団欒の映画としてもオススメできる。

どんな映画なの?

2017年12月公開で比較的新しい映画。

監督は山崎貴(三丁目の夕日で有名)。

主演は堺雅人、高畑充希(今日ケンタッキーにしない?や同期のサクラの女優さんね)。脇を固めるキャストも大御所揃いで豪華絢爛(こんな大型映画の存在すら私は知らなかった…。世事に疎い方だがテレビも普通に見てるのになぁ…)。

原作は「まんがタウン」で連載中の「鎌倉ものがたり」。作者は西岸良平(「三丁目の夕日」の原作者でもある)。神奈川県鎌倉市を舞台にしたミステリー作品らしい。原作は未読なのでよくわからない…(汗

古き良き邦画のテイストとは?

言葉にするのは難しいが、全体的に安心して見ていられる。殺伐とした感じがなく、全体的にほのぼのと暖かみのある雰囲気に包まれている。

登場キャラはみんな愛嬌がある。敵役もどこか憎めないヤツらばかり。

伏線も最後には綺麗に回収され、鑑賞後に清々しい気持ちになれる。

まぁ、百聞は一見にしかず。邦画好きなら是非お試しあれ(笑

好き勝手な感想(ネタバレあり)

子供の情操教育には良さそうな内容が多いので、家族団欒で観るのに最適かも。

なぜなら…

主人公夫婦の純愛は遥か昔からずぅーと続いていて、これからも不滅な余韻を残して終わる。また、主人公の母は不倫してたかと匂わせておいて、実は純愛でしたーというオチとか、堤真一が病気で亡くなった後、残された妻にすりよってくるムロツヨシもチョウが付くほどええヤツやったりとか、とにかく虫が良すぎる程に綺麗な世界になっている。

自殺したり悪い事をしたら黄泉の国へは行けないと死神が親切に教えてくれたり、貧乏神と懇意になっていく展開で損しかないように見えても最後は必ず報われる…

などなど、道徳として良いとされている事のオンパレードであるからして、情操教育によい教材であると思う。

一方で脚色が過ぎて綺麗すぎる感は否めない。ファンタジーなのだからまぁ多めに見たらよいのだが、色んなジレンマと折り合いを付けていく様なシビアな展開を求める人にとっては、あまりにも物足りなく感じるように思う。

また、黄泉の国から帰還できる展開はちょっとやり過ぎかも…(笑

私としては、もう本当になんの期待もなく期待値ゼロで見たもんで、予想しない展開がどんどん繰り広げらただけでかなり楽しめた。しかも、こういう典型的なハッピーエンドの映画は元来好きなので、鑑賞後の後味も非常に良かった。