「Twinkle Night」は、85年11月に発売されたTM NETWORKのミニアルバム。
Amazonのプライムミュージックで無償公開されているので、聴いてみた。
これがかなりイケてる!
このアルバムに収録される楽曲は、「CAROL」のような洗練は見られないし、むしろ荒削りといっても良いが、それ故にメロディーラインの美しさが際だっている。
つまり、小室節炸裂!でしょう。真似できそうで真似できない、プロの仕事がココにあるように感じた。
4曲しかないので、簡単に曲紹介をば。
YOUR SONG(TWINKLE MIX)
やや安っぽいキラキラらーんというウインドチャイム?(細い鉄の棒が沢山垂れ下がる楽器)から始まり、FM音源を彷彿とさせるドコドコしたドラムでビートを刻むイントロは、今聞くとちょっと時代遅れな感じがする(汗
が、歌が始まるとウツの歌声は変わらず美しいし、 Aメロからサビまで一気に疾走するキャッチーなメロディーラインは「さすが」の一言である。
組曲VAMPIRE HUNTER D
曲名を見たときはなぜTMで組曲?って思った。5幕から構成され全部で9:49秒に及ぶ。ネガな印象を伴いながら聴きはじめるも、ちょいちょい耳に残るメロディーが散りばめられており、これはこれでアリだなと思った。ただ3幕目(恐竜みたいなギャーが入るパート)は、B級映画のBGMみたいなので、あれがもっと短いと嬉しかった。
TWINKLE NIGHT(あるひとりのロマンティストの生誕)
アルバムのタイトルになってるので、安定の一曲なんでしょうが、ストレートのストライクな感じで面白味には欠ける。悪くはないが、4曲のうちで一番するめ効果がないと思う。
ELECTRIC PROPHET(電気じかけの予言者)
これは不思議な魅力のある曲。繰り返し聴くことでどんどん良さが染み出してくるので、するめ効果は高い。ファンの間では「エレプロ」の愛称で長く親しまれているらしい。
歌詞は小室哲哉によるものらしいが、ぶっちゃけ多感な中高生が書きそうな荒さもあるんだけど、書けそうで書けないんだな、これが。そこに秀逸なメロディーが加えられて、素人では絶対に到達できない水準の曲に仕上がっている。
というわけで
「CAROL」の楽曲に比べたら、素人のDTMライクな雰囲気もあり、妙な親近感をおぼえる。
それはFM音源を思わせる音にあるのかもしれない。Wikipediaによるとこのアルバムは、シンセサイザーE-mu EmulatorIIしか使われていないらしい。シンセサイザーのことはよく分からんけども、なんとも味のある音だなと思う。
小室さん、もう一回このシンセサイザー使って曲を書いてくれないかな。古くて新しい素敵な曲ができると思うけどなぁ(切望
余談
プライムミュージック(Unlimitedではなくプライム会員で聴けるやつね)なら「CAROL DELUXE EDITION」も聴ける。
通常盤との違いは、すべての楽曲にインストゥルメンタルのみのオリジナルカラオケが収録されている点。
小室節の奥深さが堪能できるので、合わせてオススメしておく。
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