セイフヘイヴン 後味がビミョーだけど面白い!
「僕のワンダフルライフ」がとても良かったので、ラッセハルストレム監督作品を探してたら、未見かつPrimeな「セイフヘイヴン」があったので観てみた。後味はビミョーだけど面白かったので未見の方にはおすすめしときます。
ネタバレあり
ミステリーなのね?
予備知識ゼロで観たので、ミステリーな始まり方が意外だった。パッケージの印象は、ほのぼのなラブストーリーだったから、いきなり意外な展開。
まぁそれは良いとして、ケイティは逃亡中に小さな港町にたどり着き、雰囲気の良さとアレックスにも何か感じるものがあったから、ここを潜伏先に選ぶ。
アレックスとゆっくり愛を育む
特段の問題もなく、淡々とストーリーが進んでいく…。アレックスとはもとより、変な隣人ジョーとも交友を深める。ここらへんは退屈さを感じさせず、うまくその過程を表現できていると思う。
その予定調和を崩すのが、指名手配のビラをアレックスが見つけてしまう所から…。
突き放しからの引き止めに違和感…
殺人容疑がかかってると知ったアレックスは、ケイティに消えろ!と詰め寄る。ケイティの説明も聞かず、子供まで巻き込みやがって!とご立腹。
でも、何を思ったのか(少し冷静になったのか)波止場までケイティを引き止めに行き、家族と共に暮らすまでに至る。
ここで、違和感が3つ
- ケイティは何を説明しようとしたのか?この時は夫を殺してしまったと思っていたはず。アレックスへの説明は暴力ふるわれたから仕方なかった、と弁明するつもりだったのだろうか。それでも理由になるっちゃなるけど…。(或いは夫の生存を知っていた?雨のバスターミナルで必死にケイティを探す夫を目撃してた!?)
- アレックスがやっぱ引き止めなきゃ!って思った理由は?説明を一切聞いてないので、嫌疑はまったく晴れてないし、罪状が殺人じゃねぇ。子供のことを考えたら、一時の恋愛感情に流される訳にはいかないし、引き止めないでしょ。ここはかなり説明不足じゃないかな。
- 警察官の節穴具合。アレックスとケイティを迎えに行って、さすがに気づくのかとおもいきや、華麗なるスルー。あの保安官は辞めさせた方がいいよ(笑。保安官がビラの嘘を見抜き(あるいはもみ消し?)、ケイティのことを守るくらいの演出があっても良かったように思う。
招かれざる客のお出まし
職務に懸命な刑事が、実は暴力夫だったという種明かしがあり、その暴力夫がついにケイティの居場所を突き止める。
つーか、隣人に安否を電話連絡するにしても、住所まで伝えないでしょ、フツーは。仮に夫は死んでると思ってるにしても、逃亡生活なんだし…。
でもそれじゃ盛り上がらないとばかりに、暴力夫は飲酒運転しつつ、ケイティの住む町までやってくる。完全にイカれてて怖い…。
一悶着の末に、アレックスの家は全焼し、暴力夫はケイティともみ合った上で死す。
アレックスの元嫁の思い出も焼け落ちてしまうが、彼女が遺した手紙はなんとか燃えずに済んだ。ホント良かった(ホッ
感動のラストへ
やっと安息の地と家族を手に入れたケイティに、元嫁が遺した手紙(To Her)が渡され、感動のラストへ。
アレックスが素晴らしい女性と絶賛するだけの事はあって、家族への思いやりだけでなく、ケイティへの思いやりにも溢れている(スバラシイ
そしてハッピーエンド!の流れで何ら問題は無かったのに、元嫁の写真を見て絶句。いや私は混乱したよ。写真を見てジョーに似てるなとは思ったけど、同一人物とはすぐに繋がらなかった。でも、そのあとの映像によって、やっぱ彼女が元嫁やったんや!と気づく。
ここで、ゴーストオチかいっ!!
まとめ
意外すぎるゴーストオチがあれど、大団円が崩れるものでもなく、みんな幸せの内に幕を下ろすのであった。良かった、良かった。
いや~良い映画だったなぁ(涙
と思う反面、ジョーはちょいちょい出てきそうだし、ずっと見守られてる(いや、監視されてる)感じがするし、なんや怖すぎやわ(ホラー
驚きのスパイスが効きすぎて、毒になった感じ…
ゴーストオチがなければ、素晴らしい映画だったのになぁ。惜しい!
細かな所で気になる事があったし、ラストも気持ちビミョーな気持ち悪さも残るが、総じて良い映画だったと思う。オススメ!
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