映画「ターミナル」 惜しい!ラストが良くない…

2017年11月25日

トム・ハンクス主演、スピルバーグ監督のターミナルを観た。プライムビデオで無償公開されている。

なんの期待もなく見始めたが、法の隙間に落ち込んで無一文同然から孤軍奮闘し、逞しい生命力を遺憾なく発揮しながら少しずつ良い環境を作っていく展開はかなり面白かった。

特にカートを戻して25¢を稼ぐ技でハンバーガーをひとつ買う下りはたまらない。あのハンバーガーの味はどんなご馳走よりも旨かっただろう。

そんなサバイバルコメディが楽しかったのに、ラストがあまりにも意味不明なので、後味はモヤモヤしてスッキリしない。

スッキリしない要因は2つ。

  1. アメリアが突然の裏切る所
  2. 誠実に待ち続けたのに、結局不法入国する所

特に1が唐突過ぎて面食らってしまう。特別ビザをもらうための復縁とも見えたが、その割に不倫相手とラブラブでエスカレーターを降りていったので、やむなく復縁した感じでもなさそう(謎…

しかも、その特別ビザは所長(ディクソン)のいぢわるに阻まれ役に立たなかったり…

そこでみんなの援護を受けて2の不法入国に踏み切り、最後のジャズプレーヤーのサインをゲットし悦に入るのであった(合掌…

個人的には、最後はディクソンも根負けしてビクターの味方になり、合法的にアメリカに入り、念願のサインを手に入れる。

そして、アメリアが初めて誘ってくれたイタリアンレストランに行き「僕はサインよりも大切なものを見つけたよ」的なセリフをはいて、運命の人との出会いに感謝しつつエンドロール…

こんな感じなら、時折見返したい映画になったかもしれないのに、とても惜しい!と思う。