ハリウッド版「ゴーストインザシェル」TAKESHIのセリフに字幕が欲しかった…

遂にプライムビデオで無償公開された(昨年末あたりはまだ有償レンタルだったはず)。

はっきりいって何の期待もなく観たものの、それなりの出来に正直驚いている。

ほとんどが押井守の焼き直しと思っていたが、オリジナル要素が多かったので、そのあたりがサプライズに繋がっていると思う。

が、押井守のそれを越えるかというと、まだまだって感じ。懐古主義だ!という批判もあろうが、ストーリーの見せ方が浅く、戦闘シーンが派手なだけの印象を受ける。

例えば、娘がいるというニセの記憶を植え付けられる清掃員の悲哀だが、ハリウッド版ではオウレイ博士を襲撃させるためだけのハックに見えた。目的はたぶんオリジナル版と同じなんだろうけど、そこの説明がまったくないので、記憶を操作されることの怖さや悲しさがほとんど伝わってこない。

あの水辺で少佐にボコボコにされる彼も同じ。(ただ、あの水辺の映像はまぢ凄かったね。あれは迫力があった)

ストーリーで唯一感動したのは、素子の実家を初めて訪れるシーンね。桃井かおりが絶妙の演技で魅せてくれる。最後に素子の墓参りにくるシーンもジーンとくる。桃井かおりがとにかく素晴らしかったね。

桃井かおりときたら、ビートたけしよね。荒巻くんね。いや、悪くなかったよ、雰囲気は。ちょっとセリフが聞き取り辛かったのが痛かったなぁ。ご丁寧に日本語には字幕でないもんだから、巻き戻して聞いたりしたけど、それでも何言ってるのか分からず…。

なので、TAKESHIのセリフにも字幕プリーズって感じだった。

攻殻機動隊を知らない人に取ったら、そこそこ楽しめる映画じゃないかな。

人がバンバン死んでいくのに年齢制限が無いのは、ハテナ。

さすがにこの内容は、小学生お断りでしょ。私の感覚だとR12です。

ご参考まで。