シャイニング ホラーとしてイマイチ、映画としてはピカイチ!
その名は知ってたが、なかなか観ることがなかった「シャイニング」字幕・119分版を、Amazonプライムビデオ(無償公開)で観てみた。
未見の方はネタバレあるので、先に映画をご覧あれ。
これは、オススメ!
ホラーだけど…
そんなに怖くないね。理由を考えてみると、以下のようなものかと
- 雪山の閉塞感が感じられない。広いホテルだから?
- ジャックがなぜ発狂したのか分かりにくい。元からそんな気質?ホテルのせい?
- グレイディ達(やホテルの住人達)が何を望んでいるのかがイマイチ掴めない。夏の間は大人しくしている(?)のに、冬は血を求めて彷徨うのか?
- ジャックが単純に弱い。
- グレイディ達の期待を裏切った代償が凍死なのか?もっと酷い仕打ちが待ってると思ったのに拍子抜け。
- 怖がってる奥さんの顔が一番怖い(笑
- ハロランさんが可哀想すぎる(怖いではなく可哀想)。
怖かったシーンは?
- 嫁子で巨大迷路を散策するシーン。不安を煽る秀逸なサウンドも手伝ってとても不気味だった。
- ジャックが斧で襲ってくるシーン。ここは、さすがに鬼気迫るものがあった。
映画としては?
なんか分からんけどイイね!特に映像は目を見張るものがある。また、サウンドも秀逸。
- 冒頭のドローンで撮影したような山道ドライブ(ここのサウンドと映像で、グイグイ映画の世界に引き込まれる)
- 鏡越しの会話(REDRUMに繋がる伏線が秀逸)
- カーペット(2F廊下と237号室)の幾何学模様。
- 巨大迷路の不気味さ(冒頭のシーンが伏線になってる演出もウマい)
- 237号室の緑のお風呂
- グレイディと交わる赤いトイレ
残った謎
- 熊の着ぐるみとおっさんのベットシーン
- ジャックが昔から管理人だったという話
- ジャックがラストで古い写真の真ん中に写ってる意味。
- 盛況じゃな、とつぶやくおっさんは誰?額の血も謎。
- お酒のツケについて、今は考えなくてよいという意味深な伏線が拾われず終わる。あなたのお金は価値が無い的なセリフも意味深。魂を売ってでも一杯のビールが欲しいとも言うてた。魂はあのホテルから出られなくなったことで売ったことになったんだろうか…(最後の写真がそれを表している?)
- ジャックが237号室に誰もいないと嘘をつく理由がわからん(密かにヤラしてもらってたんならわからんでもないが、ヤラしてもらえない上に驚かされてたし…)
感想
ホラー部分がさほど怖くないのを差し引いても、これは名作として間違いない。
とにかく映像の色彩やアングル、シーンにマッチしたサウンドなど、映画としてのクオリティがとても高いと感じる。
これまで、スタンリーキューブリックの作品を2つ(時計じかけのオレンジ、2001年宇宙の旅)観たが、あまり好きになれなかった。この「シャイニング」は、過去に観た映画も見返してみようと思ったくらい面白かった。また、未見のものも観てみようと思う。
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