2001年宇宙の旅 3回目の鑑賞にして不朽の名作を認知

prime指定されてる映画「2001年宇宙の旅」3回目の鑑賞を終えた。

3回目にして、ようやくこの映画が不朽の名作であることを認知できた。

未見の方は是非!

ただし、典型的なスルメ映画なので、何回か見る覚悟が要りますが…

ネタバレあり。

どこに不朽の名作を感じたか?

誰も見ていない宇宙空間の映像化

信じがたいが、この映画は人類が月へ行く前に撮影されている(映画は、アポロ11号が初の月面着陸を果たす前年である1968年に公開された)。

その筋の研究者達の科学的考証を重ね、リアルな宇宙空間の撮影をしたらしい。

また当時CGなどなく、すべてが模型や特撮による映像となっている。

宙に浮くペン、眠ってゆらゆらしてる右腕、スッチーが天井に歩いて天地反転するシーン、宇宙船内の独創的な形状・オブジェの数々…

宇宙食もNASAが本作のために開発・提供したものらしい。

このあたりのメイキングストーリーは、Wikipediaが詳しい。

宇宙空間の虚無を表現するサウンド

デンドンデンドン…で有名な「ツァラトゥストラはこう語った」は(他のクラシック音楽も含め)素晴らしい選曲だが、モノリスから発せられる不気味な叫び?は未知の力の発信を感じるし、船員の呼吸音だけで構成される船外作業は底なしの虚無を感じずにはいられない。

音が全くなくなるシーンも時折あって、宇宙空間の無限の広がりや孤独感などが、びんびん伝わってくる。

抽象度の高いストーリー

まぁぶっちゃけきちんと理解できてないんだが、人類が劇的に進歩する瞬間には、何らかの神がかりなひらめき(映画ではモノリスがそれを象徴している)があるっていうのは、あまり違和感なく入ってくる。

そしてラストのスターチャイルドは、人類が広大な宇宙に踏み出して、新しい進化のステージに入ることを示唆することが伝わってきた。

結局、人類以外の知的生命体との遭遇は、その存在は確からしいが、うやむやな中で終幕する。

色んな部分で子細に語りすぎないので、観る人それぞれの解釈を許す懐の深さがある点がまた面白い。

まとめ

スタンリーキューブリックの作品は、私にとっては理解が難しく、長年その素晴らしさに気づけずに過ごしていた。

しかし、「シャイニング」という(多分他の作品に比べると理解しやすい)作品に触れることにより、それがハシゴになって、私にも「2001年宇宙の旅」の素晴らしさの一端が見えるようになったと思う。

単に歳を重ねて視野が少し広がった、というのも一因としてあるかもしれない。

あと、この映画に一切の妥協が感じられない所に、とても惹かれるのだと思う。ものづくりを生業としている立場でこの映画を観たとき、自分にはモーレツに不足している、妥協しない姿勢、徹底的にやり抜く姿勢、それを映画の枠内に結晶化していく高度な技術、それらの劇中にバシバシ感じまくりで、こんなものづくりをやっていくべきなんだな…なんてしみじみ思ったりもした。

とにかく、これは子供達にもいつか観てほしい、そんな不朽の名作である!と結論づけておく。

付録

過去2回の鑑賞について

1回目はおよそ30年前。小学校高学年か中学生あたりの時に見たが、覚えているのはサルが骨を空に投げて、それが宇宙船になるシーンだけ(笑

2回目はたぶん10年くらい前。35歳前後になって、ようやくまともに鑑賞したが、HALの下り(たぶん故障予知されたAE35ユニットを取りに行くシーンあたり)で睡魔に襲われ空白が少しあり、ラストシーンの不可解さから、それ以上の理解をすることを諦めた。

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