自己啓発本の読み方 ~正しい付き合い方について考える~

2018年6月16日

まず自己啓発とは?から紐解いてみる。

自己啓発(じこけいはつ)とは、自己を人間としてより高い段階へ上昇させようとする行為である。「より高い能力」、「より大きい成功」、「より充実した生き方」、「より優れた人格」などの獲得を目指す。
引用元:https://ja.m.wikipedia.org/wiki/自己啓発

じゃあどうやって自己啓発しようか?って時に、しばしば登場するのが「自己啓発本」でしょう。

自己啓発本って役に立たない気が…

こんな経験ないですか?

  • まず、キャッチーなタイトルに惹かれて、
  • Amazonでポチって、
  • 読んでる最中は「これはイケる!俺は変われる!!」と鼻息を荒くし、
  • 読後の数日間はあの興奮の余韻が残るが、
  • 一週間も経てば1mmも変わらない日常に戻っている

本の選び方が間違えている?

一時的にでも「これはイケる!」と感じたのなら、選んだ本はそれほど間違えているとは思えない。

なので、自分を変えてくれる本をあてもなく探し回るのは時間のムダかもしれない…

じゃあ何が問題なのか?

私も例に漏れず、自己啓発本を読んで、一時的な高揚感を得て、実は1mmも変われていない、もっとよい本があるはず、本を探そう、という無駄の多い読み方を幾度となく繰り返してきた。

そこで気づいたのが、本に問題があるのではなく、それの読み方・付き合い方に問題がある、ということである。

自己啓発本の読み方・付き合い方とは?

自己啓発本を読んで色んな考え方に触れても、日々の行動を変えないなら、当然ながら現実は1mmも変わらない。

まず、この事実を受け入れよう。

もうちょい具体的に教えてくれ

自己啓発本は、日々の行動を変えるきっかけをもらう程度の効果しかない、ということ。それくらいの期待でつき合うのが、正しい距離感と思う。

もう少し具体的にしてみると、

本から仕入れた新しい考え方や観点を、"今から"の行動にフィードバックし、その結果を観測する。そして、うまくいかないならやり方を変えて、また"今から"の行動にフィードバックする。

煮詰まってきたら、周りの人との話からヒントを得たり、ネットサーフィンしたり、本を再読したり、違う本を読んだり、して"今から"の行動にフィードバックするきっかけを作る。

これの繰り返し。

言うてることは分かるが、根底から考え方をひっくり返してくれるような、そんな本と出会いたいんだが…

自己啓発本に何を求めるか。

突き詰めると、今までの考え方でうまくいってない、でもある人はやすやすと自分の理想とする成功を手に入れている、何か秘訣があるはずだ、その秘訣をゲットすれば自分も同じように、成功できるはず!

だから、その秘訣とやらを、手っ取り早く手に入れたい。しかも、短時間で苦労せずに!

自己啓発本にそこまで期待する訳ではないかもしれないが、そうした「棚ぼた」を"少し"は期待してるんではないだろうか。

そしてここまで読んでくれた賢明な読者なら、ぼんやりとそんな「棚ぼた」はあり得ないな、と感じてくれたのではないだろうか。

まとめ

私も途上の人なので正解を知るものではないが、自己啓発の道とは日々少しずつ何かを積み上げることなのではないだろうか。

筋トレや貯金と同じく、朝起きたらいきまりマッチョになってた!とか、億万長者になってた!とかは、現実的にあり得ないのと同様に、自己啓発本を読んだら、翌日には自己啓発完了!みたいなことは理にかなわない。

そのため、自己啓発本は"今から"の自分の行動を変えるきっかけや観点を与えてくれるもの、そうした距離感で付き合うもの、であると感じている。

自己啓発本の読み方の参考となれば幸いである。