マザー 初プレイ 率直レビュー

ニンテンドーオンラインで配信された「MOTHER」を初プレイした

昔からファンが多く待望の配信だが、噂通りの名作なのか確かめてみた

ネタバレなし

総評

30年前の古い作品であることを十二分に加味しても、ゲームとしての面白みは薄い。

評判のストーリーも、期待が高かったためか、私の国語力の問題のためか、30年も語り継がれるほどの魅力は感じられなかった。

ゲームとしての問題点は何か

オープンワールドを目指したのか、終始目的がぼんやりしており、こっちで良いのかな?と迷いながら無駄に広いフィールドを彷徨わないといけない。これが苦痛。

オープンワールドなら彷徨った分だけ新たな発見があるから楽しいのだが、本作は脇道のイベントは皆無で、端まで探索しても徒労しか残らない。

しかもエンカウント率が高いのが煩わしい上に、即死に繫がる攻撃にもそこそこ遭遇する。

ドラクエ2みたいに仲間が加わったら戦闘が有利に進む、みたいな成長感も薄い。弱い仲間を主人公が必死に守らないとすぐ死んでしまう(汗

ダンジョンも似たような見た目の場所をグルグル彷徨う系のものが多く、探索範囲が少しずつ広がる感じもない。エンカウント率も高い。目的を達成しても、えっ終わったの?まだ何かあるの?というフラットな感じで、苦労するわりに達成感が皆無で淡泊。ストーリーを進めるにつれ苦労だけ増してゆき、だんだんとやる気がなくなる。

あとアイテムやPSIのネーミングが悪く、効能が分かりにくい点は地味にマイナス。ノミとシラミをゲットしたときの?はハンパない!α、β、γ…と続くPSIネームの手抜きよ。単独かグループかの区別がつかない。

ホイミ、ベホイミ、ベホマ、ベホマラーと似た感じやけど、単独かグループかが名前からなんとなく分かるから、よく練られてると感じる。

名作たるゆえんはストーリーにあり?

ストーリーが良いと聞くが、分かりづらい。エンディングまでやってみてストーリーの全容が分かってから各パートを思い返すとなるほどと思うことはあるが、全容を知らずにプレイしてるときは、なんのこっちゃ?がダラダラと続く感じとなる。

町民の小粋なセリフが魅力?

ぱっと思い出せないが、所々にクスっとしたり、ニヤリとさせられる小粋なセリフがあった。ここはマザーの魅力の一つと思う。

2周目のプレイで味わいが増す?

初プレイは右も左も分からず、すべてが手探りで魅力を味わう余裕がないが、2周目になるとゆとりが生まれ、細部の魅力にも気付ける可能性はある。2周目をやるつもりはないが…

まとめ

名作とされるのはマザー2の方かな?

マザー1は、RPGとしては荒削りに過ぎるし、小説や映画のような愉しみには至らないし、1989年に体験していても、さほど評価は変わらなかったように思う。

マザー1を初プレイするなら、ストーリーや攻略ルートをネットで下調べしてからの方が楽しめるかもしれない。普通のゲームならご法度なやり方になるが、このゲームのような無駄に辛口なゲームバランスなら、現代ならではの楽しみ方もアリに思う。